訪問看護には、病棟看護と違った独自のやりがいや楽しみがあります。
訪問看護師が仕事を通じて感じることのできる特別な喜びや達成感には、どのようなものがあるのか考えてみました。
もちゃは訪問看護歴5年
まずは一番の理由から
お届けします
《やめられない》私にとって訪問看護がイチバンの理由
HSP気質のもちゃですが、訪問看護ではその気質を発揮できる機会が多いおかげか苦なく看護師を続けることができています。
ありがたや~
でも立ち上げはしたくない
だって訪問に行きたいから
管理者として、代表取締役として、所長として勤務する場合、やはり管理の部分がメインになるので訪問看護師として直接自宅に出向くことは減ります。
在宅で自宅に訪問することを前提に、訪問看護が最高な理由をお話します。
自分の人生を振り返る機会になる
訪問先でご本人はもとより、ご家族にもお会いすることでその人の生活歴や生き様を知ることになります。
訪問を通じて、人の生き方のベースはどこにあるのか。大切にしているものは何なのかを考えることで、自分自身の内省や憧れ、無知に気づくことが多々あります。
たくさんの訪問の中でふと気づかされ、自分の中の問題が浮き彫りになることも。
他のご家族の問題や大切にしていること、幸せとは?を照らし合わせ、自分の人生に向き合う機会になることが多いと感じるのです。
もちろん病棟でも自分と向き合う機会が患者さまを通して訪れたこともありましたが、生活の場という身近なテーマから、訪問看護ではより近くに感じているからかもしれません。
訪問看護では生活を舞台に
していることで自分の中に
気づかされることが
たくさんありました
訪問看護を辞められない
理由の一番は訪問により
自分に活かされていることが
多い点だと感じています!
《訪問看護やってみてわかった》在宅が最高!主な理由7つ
訪問看護をしてみて
ここが良かった!
と感じる点をさらに7つ
まとめてみました
- ケアに個別性が強く、柔軟な対応が可能
- 自立を支援する長期スパンでのやりがい
- 疾患や家族、多様なケースへの対応
- ケアの評価を直接見ることができる
- 日勤メインの柔軟な勤務スタイル
- さまざまな病院やクリニック等さまざまなつながりが持てる
- 自身の生活で活かせる知識が豊富になる
順番に説明します
1. ケアに個別性が強く、柔軟な対応が可能
訪問看護師は患者さん一人ひとりに寄り添い、その人の生活環境やニーズに合わせた個別化されたケアを提供できます。
生活の場に入れてもらうためにまず必要なのは信頼関係です。
信頼関係があってこそ、患者さんの生活にポジティブな変化をもたらすことができると思っています。
ケアを受け入れてもらえること自体が、わたしにとって大きなやりがいとなります。
病棟では当たり前に管理できる
お薬さえ、ご本人の希望を
聞きながら一緒に考えていきます
2. 自立を支援する長期スパンでのやりがい
患者さんが自宅で可能な限り自立した生活を送れるように支援することは、訪問看護の重要な目的の一つです。
患者さんやその家族が自信を持って日々の生活を送れるようになる過程を支援し、その成果を目の当たりにすることは、非常に満足感のある経験です。
そのために何で困っているのか、不安はないのか、本当にリスクなことは何かに気づいてもらう関りも必要になります。
やりとりの中で、お互いのベクトルを合わせていくことに時間をかけていけることも訪問看護のやりがいではないかと感じます。
必ずしも時間をかけられる
わけではないですが
病棟と違いその人らしさを
尊重して生きることを
お手伝いできるのは
とてもやりがいを感じます
3. 疾患や家族、多様なケースへの対応
訪問看護では、さまざまな健康状態の患者さんを担当します。
多様なケースは、わたしにとって常に新しい学習の機会をくれます。
病棟を超えたあらゆる疾患例と対峙する機会も増えるので、専門的なスキルや知識を広げることを可能にします。
毎日、各ご家庭とともに
新たな挑戦に挑んでいる
穏やかながらも
エキサイティングな日々です
4. ケアの評価を直接見ることができる
訪問看護師は、自分の介入が患者さんの生活にどのように影響を与えているかを直接的に見ることができます。
患者さんが健康や幸福に向かって前進するのを見ることは、看護師にとって大きな喜びとなります。
そもそも、ケアの内容が患者さまの希望と合っているのか?もとても重要。
日々の変化や、逆に変化のない中で、このケアでいいのかを自問自答し、訪問毎に答え合わせをしています。
退院してから自宅での
過ごし方って
ビックリするくらい
変わっています!
その後の生活が知れるのも
訪問看護の醍醐味です
5. 日勤メインの柔軟な勤務スタイル
訪問看護は比較的柔軟な勤務スタイルが魅力です。
オンコールがある場合でも、当番制であったり、主な就業時間は日勤がメインである場合が多いため、プライベートな時間を大切にしながら働くことができます。
ありがたいのは、直行直帰など出勤始まりが訪問先から始める制度。
一度事務所やステーションに出勤する手間がなく、ワークライフバランスを保ちやすいと感じています。
休み時間に
銀行に行けるのって
最高だと思っています!
※訪問看護だからと
絶対ではないですよね
6.さまざまな病院やクリニック等さまざまなつながりが持てる
訪問看護ステーションにもよりますが、あらゆる病院やクリニックの先生方からいただく指示書を受けて訪問が開始されるため、ステーション周囲の地域の病院やクリニックをよく知ることができます。
病棟であればある程度決まった先生方との指示のやり取りになりますが、訪問看護ステーションはそのつながりがとても多岐にわたります。
多職種連携が重要とされてから、同じ訪問看護ステーションとのやりとりも増え、就労移行支援や生活相談員など医療機関にとどまらないつながりも期待できます。
地域で過ごすことの大切さを痛感しながら、たくさんのつながりが持てることは訪問看護の醍醐味ともいえるのではないでしょうか。
民生委員さんや
薬局の薬剤師さんも
顔見知りになったり♪
7.自身の生活で活かせる知識が豊富になる
地域包括支援センターや自立支援制度、介護保険制度など、たくさんの医療制度や地域のつながりを知ることで自身の生活に活かせる知識が得られます。
病棟での勤務では患者さまのケアに注力しますが、保険制度や地域サービスまでなかなか知ることがないかもしれません。
レセプトで必要な情報や訪問時に確認するべき内容など、訪問看護ステーションにもよりますが訪問により得られる知識の幅は病棟よりも生活に密着していることが多く、私自身の生活にもとても役立つ知識になっています。
親の介護も視野に入れると、自宅で使える福祉用具や介護保険のサービス、地域のケアマネージャーとのやりとりなど、今後役に立つと感じます。
病棟にいては知りえなかっただろう分野の知識が増えました。
保険の制度って
めちゃややこしいですが
本当に勉強になります
まとめ
訪問看護における特性は、病棟看護とは異なる独自の楽しさや達成感が盛りだくさんです。
患者さん一人ひとりに親身に寄り添った結果、自分自身の人生にも大きな気づきをもらっているのは間違いありません。
訪問看護はわたしが人生をより良くするためにも価値ある仕事であると認識しています。
わたしが訪問看護という仕事を選び、かつ楽しみながら継続できている大きな理由になっていることでしょう。
とくにうつ病を経験したわたし「もちゃ」にとって、精神科訪問看護は特別な存在。
これからも出会うことができる患者さまに、誠心誠意寄り添っていこうと思います。
これからも訪問看護師として
よき隣人となれるよう
精進します!
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