看護師として、いち母として、いち娘として、いち自分として。
アロマテラピーが人生をより豊かにするとしたらどうでしょう。
看護師の日常は、激務でありストレスが多いもの!
そんな中で、アロマテラピーは看護師自身の心身の健康維持はもちろん、患者様へのケアにも大きな役割を果たすことが期待できます。
本記事では、アロマテラピーが看護師の私生活と現場の両方でどのように活かせるか、その作用機序を通じて効果的な理由を詳細に解説します。
きっとより良い看護師ライフを
送るためのヒントになりますよ
《アロマテラピー》基本的な作用機序&効果とは
作用機序を含め、アロマテラピーで得られる効果を大きく分けて3つ説明します。
- 心理的作用
- 薬理的作用
- 生理的作用
順番にご説明します
アロマテラピーの心理的作用
アロマテラピーにおける心理的作用は、嗅覚を通じて脳に直接影響を与えることにあります。
嗅覚受容体は、鼻の奥に位置する嗅球に情報を送り、そこから大脳辺縁系へと信号が伝わります。
大脳辺縁系は感情や記憶に関連する脳の部分であり、ここを刺激することで、リラックスや安心感、幸福感などの心理的な反応が引き起こされます。
この過程は、ストレスや不安を感じるときに自然に発生する身体の反応を模倣し、リラックス効果を促進することができます。
大脳辺縁系は自律神経にも
大きく関与していますね
アロマテラピーの薬理的作用
精油に含まれる化学成分は、皮膚から吸収されたり、呼吸によって肺から血流に入ったりして、体内で様々な薬理作用を発揮します。
例えば、ラベンダーに含まれるリナロールは、中枢神経系に作用して鎮静効果をもたらします。
カモミールに含まれるアズレンは抗炎症作用があるとされています。
精油に含まれる成分は、身体の不調を和らげるだけでなく、免疫系の調整やホルモンバランスの改善にも効果が得られる可能性があります。
カモミールジャーマンのアズレンは
あなたも良く知るアズノール!
あの青い色は、アズレンの色です
アロマテラピーの生理的作用
アロマセラピートリートメントにおけるタッチング効果は、肌に触れることで生じる生理的な反応に基づいています。
タッチングは、看護師の技術でも周知されているとおり、副交感神経系を活性化させ、リラックスした状態を促進します。
また、トリートメントによる圧力は、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。
これにより、痛みの軽減やストレスの解消、睡眠の質の向上などが期待できます。
これらの作用機序を理解することで、看護師は患者さんの心身の状態に合わせて、アロマテラピーをより効果的に活用することができます。
また、患者さんへの説明時にも、これらの情報を基に安全で適切なケアを提供することが可能です。
タッチングは大切な看護技術
信頼関係を築く上でも
重要ですよね
そんなアロマテラピーの先進国はフランスです。
フランスでのアロマテラピーの位置づけを知ると、より看護師としての知識を深めることができます。
続いて、フランスでの
アロマテラピーについて
見ていきましょう
《アロマ先進国フランス》医療としてのアロマテラピー
フランスでは、アロマテラピーが医療の一環として位置付けられ、科学的根拠に基づく厳格な教育と実践の下で、多くの健康問題の治療に貢献しています。
そのため、フランスのアロマテラピーは、ただの代替療法ではなく、補完医療としての役割も果たしているのです。
フランスでのアロマテラピーの使用は、その安全性と効果が科学的研究によって支持されていることが大前提です。
医療従事者は、特定の健康状態や病気の治療に精油を処方する際、厳密なガイドラインに従います。
これには、適切な精油の選択、正確な投与量、そして使用方法の指示が含まれます。
フランスでは薬剤として
精油を取り扱っています
雑貨扱いの日本とは
大違いですね
フランスでの教育と資格
フランスでは、医師、薬剤師、看護師などの医療専門家は、アロマテラピーの専門的なトレーニングを受けることができ、これにより精油の医療的使用における深い知識と理解を身につけます。
フランスではアロマテラピーを
医療として実践するには
特定の教育プログラムや
資格が必要とされます
フランスでの医療現場での応用
フランスの一部の病院やクリニックでは、疼痛管理、不安緩和、睡眠の質向上、皮膚疾患の治療など、様々な健康問題の補助治療としてアロマテラピーが用いられます。
従来の医療治療と併用することで
患者さまの快適さを向上させ
回復を促すことが報告されています
科学的根拠
フランスのアロマテラピーの実践は、科学的根拠に基づいています。
多くの精油が抗菌、抗炎症、抗酸化などの特性を持つことが研究で示されており、これらの特性が医療目的での使用を正当化しています。
フランスでは、研究成果を基に
精油の使用が推奨されています
フランスでのアロマテラピーに日本はまだまだ遅れをとっています。
薬剤の承認が他先進国よりも遅い日本では、アロマテラピーの位置づけが変わるのに時間がかかることでしょう。
しかし、だからこそ粗悪な精油やキャリアオイル(マッサージ用オイル)が出回ってしまうことにもつながっています。
よくあるアロママッサージと名乗るリラクゼーションもほとんどは本物のキャリアオイルを使っていないようです。
本物を使う場合、天然100%のオイル・精油を購入する必要がありますが、大変高額なものも多いのが現状です。
ひとりでも多くの
看護師の方にとって
アロマテラピーが
身近な存在になれば
嬉しいです
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